「今回の人質殺害事件と安保法制を絡めるつもりはない」
安倍政権の菅義偉官房長官はそう言ってますが、額面通りに受け取るほどマヌケではありません。総選挙で勝利した自民党は、「原発」の再稼働、辺野古の基地建設、秘密保護法…何もかも主権者・国民から信任を得たと強弁しています。集団的自衛権の行使容認・安保法制についても、ありとあらゆる手を使って国民からの反対の声を抑え込みつつ、国会内での数の力で押し切ろうとするに違いありません。
景気対策や福祉、外交など、さまざまな案件について、自分に代わって決定、遂行する「人・政党を選ぶ」選挙と、一つの重要な案件について主権者が議員・政党・首相に委ねず自ら直接決定する住民投票、国民投票は本質的にまったく異なるものです。
日本の住民投票、
安倍政権は9条解釈の変更という「究極の解釈改憲」によって集団的自衛権の行使を容認し、それに伴う安保法制を定めようとしていますが、憲法事項ともいえるこの問題は、国民投票にかけ主権者の意思を確認すべきです。
(現行憲法下における)[
おそらく、2016年まで国政選挙はありません。安倍首相はそれまでに安保法制を整えた上で(つまり解釈改憲を既成事実化した上で)、衆参の選挙に臨み、その後3分の2の勢力を得て《9条改憲》の発議を行なう目論みをもっているのでしょう。その場合は自動的に《9条改憲》の是非を問う国民投票実施となるわけですが、私はその前に、集団的自衛権・行使容認の是非を問う国民投票を実施すべきだと考えます。
9条の是非ではなく「行使」を認めるのか否かで国民投票を実施するメリットは、
・自衛戦争を認めているのかいないのか、はっきりしない憲法9条の是非を問う国民投票より、
・
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※この記事も参考にどうぞ。
BLOGOS「集団的自衛権を国民投票に」(小石勝朗)http://blogos.com/article/104429/