皆様のおかげ様で、この一ヶ月、スコットランドについてお話をさせていただいたり、記事を書かせていただいております。今月、来月も関東中心ですが報告会がございますのでもし、ご興味ある方はお越し下さい。
しばけんの100%ブログより→http://shibaken612.blogspot.jp/2014/11/11.html
さて、今回は「スコットランド取材の裏話」を書いてほしいという依頼ですので、住民投票に関係ないことを少し書かせていただきたいと思います。
伝統料理ハギス
羊の内蔵を使ったハギスというスコットランドの伝統料理、他の国から来ている人からすると、なかなか取っ付きづらい味だそうですが、日本人はホルモンとか、内蔵系の料理が大好き。僕もそのご多分に漏れず大好きなので、美味しく頂きました。
元ブラウン首相の演説集会とブルガリアこぼれ話
この集会に参加できたのは、偶然でした。この集会の存在を知ったのは当日。とにかく急いで、よくわからない地下鉄などに乗って、通訳をしてくれた女の子と一緒にいろんな人に聞きながら場所を探し出して、中に入るも「記者証が必要です」と言われます。「PRESS」と書いた名刺を差し出して、なんとか会場の中に入れてもらうも、ホールの中にはガードマンらしき人が入れてくれない。中では拍手や歓声が上がっている。僕らはそれを外の廊下で聞いているだけでした。「こんなんじゃ来た意味がない」と思い立ってガードマンらしき人のいない別のドアを探してそのドアを開くと、ホールに通じていました。座席はほぼ満杯でしたが、いくつかの席は空いていたので、そこにささっと座り、撮影に及んだのでした。この日は反対派リーダーの、アリスター・ダーリン労働党議員もスピーチをしたそうなのですが、それには間に合いませんでしたが、住民投票前日の反対派の大きな集会の様子を捉えることができて本当に良かった。余談ですが、ブルガリアの「原発」住民投票の取材でブルガリア唯一稼働中の原発の取材に行きました。「写真は禁止!」と原発周囲の道路や、いろんなところに注意書きがされていたのですが、人目につかないであろう背の高い草むらをかき分けてついに、撮影に成功しました。ほっとしたのもつかの間、どこから見ていたのか、警察がやってきて、パトカーに乗せられてしまいました。彼らはすごく簡単な英語しか使えず、僕は必死に言い訳するのですが、結局警察署まで連れて行かれてしまいます。取調室みたいなところに連れて行かれて数十分後、英語がしゃべれる警察官が現れて「お前は他に荷物があるのか?」と聞かれたので、もう留置所送りなのかと覚悟をしたのですが、その後「お前は、グリーンピースか?」とか「なんで写真を撮っているのか」などいろんな質問に応えたら「じゃあ、写真は消しといてね」ということで名前とかいろいろ書類を書いて、難なく釈放されました。
印象的なカレンさんとリンゼイさんインタビュー実現の裏
カレンさんとリンゼイさんのインタビューはこちらから
スコットランドに到着してから、何日もカメラとメモを片手に走り回っていたのですが、少し落ち着いてきたので、天気もよかったので無料市内観光ツアーに参加しました。その時に会ったのが台湾人の彼。彼はロンドンのレストランで働いている料理人でスコットランドの友達に会いにきているそうだ。僕が「住民投票の取材をしに来ているんだよね」と言うと「スコットランド人の友達を紹介しようか?」と提案してくれて、僕にとってとっても印象的なインタビューになった二人のインタビューが実現したのです。紹介してくれてありがとうKuang yi wu!!
ポストカードの裏話
クラウドファンディングで1万円以上支援してくださった方々にはポストカードをお送りしたのですが、皆様届いてらっしゃるでしょうか?…どきどき。たくさんの風景や人たちを撮影して、それから印刷するまでに店を探したり、何度も印刷が終わってないか見に行ったり大変な思いをしました。しかし、最後の3日間スコットランド中部の田舎でポストカードを書こうと思っていたのですが、なんとそこにせっかく苦労して印刷した写真を忘れてしまったのです…。取りに帰ることもできませんし、新しく印刷している時間もない。書きたい手紙の枚数は50枚以上、、、仕方がないので、既存のポストカードを買うことにしました。そして、書いたものから何度かに分けて投函したのですが、結局最後は間に合わず、空港に向かう電車でも書きまくる始末。そして、やっと全部書き終わったのは出国前のヒースロー空港、そこでポストを探すもどこにもない…。誰に聞いてもポストはないという。このポストカードは日本から届いても、きっと受け取る方は嬉しさ半減だ。なんとしてもイギリスから出したいので、ポストを探すのは諦めて、空港で働いているスタッフに頼み込んでポストに投函してもらうことにしました。最初はいぶかしげでしたが、事情を理解すると快く引き受けてくれました。なんとも心優しい方でした。この方にお願いしたポストカードも「無事に届いた」と連絡を頂いています。本当にありがたい。ボケボケでぎりぎりの僕の人生を支えてくれているのはいつも周りの皆さんです。
どこに滞在していたの?
首都エディンバラの最も大きな通り「ロイヤルマイル」という所にお住まいの日本人通訳の男性のおうちに滞在させていただいておりました。駅にも近くて市の中心に位置しており、どこに行くにも最高に便利な場所を拠点にさせていただき大変助かりました。ありがとうございます誠人さん、そして紹介してくれたDemiちゃん本当にありがとう。
クラウドファンディングを始め、いろいろな方の協力により今回のスコットランド住民投票取材を終えることができました。一ヶ月経って改めて振り返ってみると夢のようなスコットランド滞在でした。住民投票により、議論が活発に行われ「自分のことを自分で決める」「みんなのことをみんなで決める」この二つが両立している社会を間近に感じることができました。この経験をなるべく日本の多くの人に伝えていきたいと思います。それが僕の使命であり、今回のスコットランド取材を応援してくださった全ての方々への恩返しになると思っております。これからもどうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。