Category Archives: 住民投票

3012月/14
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「大阪都構想の住民投票」についてのセミナー開催

橋下・維新+公明党が進める「大阪都構想・住民投票」をどう考えるべきなのか?
長らく、都構想及びその是非を問う住民投票に関する各党の姿勢の違いから、市議会は度々紛糾し、2014年の春には橋下市長の辞任⇒市長選挙も行われました。
それでも、事態を打開できない橋下・維新でしたが、ここにきて、公明党が住民投票の実施については賛成に回るという「急転換」が起こり、来春5月の実施はほぼ決まりとなりました。

このことをめぐって、反橋下の人々の意見・論調は「全否定」が目立ちますが、私たちは、住民投票という制度を活用すること自体は決して悪くはないと考えています。ただし、批判すべき点がないかと言うとそうではなく、今回の進め方・実施には幾つかの問題点があり、このまま住民投票に突入すると、主権者・市民が深い理解をした上での理性的な一票を投ずることは難しく、感性的、情緒的な悪しき住民投票になってしまう可能性が高いと危惧しています。

そのことを、報道に携わる人をはじめ、多くの〈発信者〉にわかっていただくためのセミナーを下記の通り開催します。 Continue reading

1912月/14

学校でのエアコン設置の是非を問う住民投票、実施へ(所沢市)

所沢市内の小中学校では入間基地の騒音を防ぐためのエアコン設置を進めていましたが、市長が節電を理由に工事を止めました。それで市民が、設置の是非を問う住民投票の実施(住民投票条例の制定)を求める直接請求を行なっていたのですが、昨日(12月18日)、所沢市議会は全会一致で、住民投票条例を制定し、来年2月に実施されることになりました。

全体的には、「間接民主制の破壊」だとか「衆愚に陥る」、「カネの無駄」と言って、直接請求による住民投票の実施を拒む東京都や大阪市など、馬鹿な議会がまだ蔓延っている状況ですが、所々でこういった所沢市のような賢明な判断を下す議会が出てきました。

欧米ではこうした案件・テーマでの住民投票も実施されていますが、日本では初めて。これまで日本で実施された410件余の住民投票(条例制定に基づく)の中にはありません。日本の住民投票は、「原発」(96年巻町)「基地」(96年沖縄県、97年名護市)「産廃」(97年御嵩町)で歩み出しました。最初は、いわゆる迷惑施設に対する反対運動のツールとして活用されたわけですが、今回はそういったものではなく、学校でのエアコン設置」という、どこの街にもある普通の課題について住民投票で決めようという動きが起こり、それを議会が承諾したということです。

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279月/14
インタビューを受けてくれたカレンさん、リンゼイさん

投票結果の解説とアンケート、現地インタビュー。

日本でもスコットランドの住民投票の様子が大きく取り上げられていたようだが、ご存知の通り独立反対が過半数を超え、スコットランドはイギリスに留まる事が決まった。

その投票結果を世論調査を元に少し詳しく見ていきたい。

 

投票結果新聞記事

投票結果新聞記事

○投票日2014年9月18日(木)

○設問「Should Scotland be an independent country?(スコットランドは独立するべきですか?)」

○開票結果賛成 1,617,989(44.7%)反対 2,001,926(55.3%)投票率 84.5%

32地域のうち賛成が上回ったのはダンディー(57%)グラスゴウ(53.5%)ノース・ラナークシャー(51%)ウエスト・ダンバートンシャー(54%)の4地域。

 

 

投票後の調査をベースにした考察

まず、調査会社「LORDASHCROFT」が実施した投票直後の調査を元に考察する。

 

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199月/14

投票終了!投票日のスコットランド。

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9月18日、現地時間の朝7時から夜の10時までが投票時間。学校は休みになるが、会社などは休みにならないので、社会人は仕事の前後に投票に行くことになる。そのために投票時間は長めに設定されている。日本で言う期日前投票は郵便で行う事になる。

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投票日、街はいつも以上にステッカーを付けて自分の意見を主張しながら歩いている人が多かったと感じる。投票所の前では賛成派と反対派が、入り口の前で最後のアピールをしていた。

関心は高い。ひっきりなしに人が投票所に入っていく。最新の世論調査でも絶対に投票に行くという人が、88.5%に上る。 Continue reading

189月/14
スコットランドの国旗

スコットランドの住民投票から学ぶべきこと

今、スコットランドは9月18日の午前9時。イギリスから離脱・独立するか否かを決める投票が2時間前から始まっています。賛否どちらが多数になっても、私の考えは変わりませんが、そう受け止めない人もいるので、結果が出る前に掲載しておきます。

今回、「住民投票」と呼ばれていますが、実際にはイギリスを構成する4つの「国」のうちの一つが独立するか否かですから、これは「国民投票」と呼んでもおかしくない案件です。私は91年2月3月にバルト3国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)が個々に実施した「ソ連邦から離脱・独立するか否か」を問う国民投票およびその直後に実施された「ソ連邦を存続させるか否か」を問う国民投票の現場にいました。

ラトヴィア、リトアニアでは、国民投票をやると宣言した途端にソ連の武装グループから襲撃を受け犠牲者が出ましたが、若者たちは怯むことなく、猟銃を手に市役所などに立てこもりました。まさに命懸けの国民投票でした。あのとき示した圧倒的多数の「独立」の意思が黙殺されることなく尊重され、独立国としての今に至っています。

今回のスコットランドの投票はバルトでの国民投票に比べたら実に平和的であり、かつ賛否両派が拮抗する中で、主権者が議論を重ねて選択・決定するという点において、住民投票、国民投票の理想的な形を整えています。普段は18歳以上に認める投票権を16歳まで引き下げ、多くの若者に決定参加の機会を与たうえでスコットランドの未来を決めるというルールもすばらしい。より感動的なのは、若者たちがその意図に応え、賛否両派の訴えに関心を寄せ、学び、話し合っていることです。その事実は、本会メンバーのジャーナリスト・大芝健太郎さんら世界中のジャーナリストが現地から報じるリポートで明らかです。 Continue reading